暖かな光に包まれる家族にやさしい家（生駒郡 M様）

「毎日こんなキッチンに立てるなんて夢みたい！」と話すMさん。木製のカップボードには、厳選された調理家電とお揃いの瓶にいれられた調味料がきれいに並びます。身長が140cm台の奥さんが使いやすいように、吊り戸の高さは標準的なサイズよりも低めに設計して、せっかくの収納スペースがデッドスペースにならないように工夫しました。天井から下がるライトがキッチンをはじめ、家中を優しく照らしています。

キッチンへはアーチ型の入り口を抜けていきます。周囲の壁にはキッチンとおそろいのブリックタイルを散りばめました。その隣には、家具屋さんで見つけたという「エッフェル塔」のステンドグラスが並びます。元々こげ茶色だった木枠を奥さんがホワイトに塗装したというこだわりの逸品です。奥にみえる扉の向こうは、水まわりスペースになっています。料理しながらでも、洗濯やお風呂掃除などの家事を並行して行いやすいと好評です。

家づくりの検討中に訪れた住宅見学会で、出会った洗面台に一目ぼれしたMさん。タイルの色合いや真鍮の蛇口など、そのまま実現しました。今までは何となく過ごしていた洗面所も、一気にお気に入りの空間へと大変身。顔を洗う楽しみが増えたそうです。洗面台の横に作り付けた収納棚は、上段を洗面所側から、下段は隣接するパントリーから使えるように空間をうまく活用しました。

リビングとダイニングには、構造材の一部である立派な梁が整然と並び、白い漆喰壁とのコントラストが際立ちます。床は天然のヒノキ材を使い、夏場でもすべすべとして気持ちよく過ごせます。木製の扉の向こうは、ひとつがリビング用の収納、もうひとつが和室へとつづきます。全体を木でまとめることで統一感をだし、温かみのある空間になりました。

当初、大阪で土地探しを始めたMさんですが、最終的に選んだのは自然が残り、ゆったりと庭がとれる奈良でした。ご主人の通勤時間は大幅に増えましたが、「家族がのんびりと過ごせるなら全く問題ないです」と笑顔で話すMさん。そのおおらかで優しいMさんの人柄を現すように、木の家がMさん達を優しく包みこんでいます。