住み替えで新たな土地を探し出して快適な暮らしを計画されたT様。以前は、古家が建っていて敷地に高低差があり外構工事の際に処分代がままならない計画にならないように、既存の高さを活かして、玄関までのアクセスをスロープを用いてご計画しました。室内の空間もオールフラットにして段差をなくしたデザイン。室外環境・室内環境共にバリアフリーを心がけてお家づくりを計画しました。

洗面所と脱衣室を2つに分離させる間取り設計。洗面化粧台の横幅を通常75cmのところを1m20cmに広げるデザインなど、最近での家づくりでは当たり前にありつつある設備を今回も採用しております。20坪と限られたお家の面積の中でも「叶えたい…」を「叶える。」お家づくりを実現することが出来ました。

ご両親様は車いす生活にて、通常の幅や広さでは不便になる所はなるべく快適にお過ごしいただきたい。
そう願って、洗面所しかりトイレの空間も通常は1帖空間のところ、2帖の開放的な空間でお作りさせていただきました。
また、トイレから車いすに戻られる際に必要となる手すりなどもしっかり備え付けたバリフリー的思考のトイレ空間を実現しました。それ以外に、壁を一部凹ませニッチを設け、トイレ空間に必要な収納を備え付けております。

息子夫婦が帰省された際に、寝泊まりする部屋がないと不便。
そう言った事から、部屋を作っておくという事ではなく、今ある部屋をうまく活かして暮らしを豊かにしようと。ひとつの部屋で2つにわけることが出来るようにロールスクリーンカーテンで間仕切る部屋を作りました。
普段は、一つの大きな部屋に、誰かが帰ってこられた時は間仕切り、常に続かない生活に適材適所対応できるスペースパフォーマンスの良い洋室を設けました。