どうしてお金で失敗してしまうの？

家を建てようと思ったら、

まず気になるのが「お金」です。

人生で最も高額な買い物と言われる住宅購入。

不安に思わない方はまずいらっしゃいません。

なので、皆さん慎重になって、

建築会社の担当者や、ご両親、最近家を建てた知人の方に

いろいろと話を聞いて家づくりを進められます。

しかし、そこまで慎重に家づくりをしていても、

「あぁ、しまった～～！！」と失敗してしまう方はゼロではありません。

一体、どんな失敗をしてしまうのでしょうか？

１．想定外の工事が必要になり、その分の予算を計上していなかったケース

・古家を解体してみたら、地中から大量の産廃物が出て来て、

撤去費用がかかってしまった

・家を建てる前に地盤の硬さを調べる調査を行ったら、

軟らかい地盤だったため、補強工事が必要になった

・古いブロック塀をそのまま利用しようとしていたら、

建築基準法に適合していなかったため、

擁壁に作り替えなければいけなくなった　　・・・等々。

ご自身ではなかなか気付きにくい工事に費用がかかってしまい、

予算オーバーしてしまうことがあります。

親切な担当営業者であれば、その土地を見て、

想定される工事費については

最初から見積もり書に概算の費用を提示してくれますが、

土地購入の際に建築会社に事前に相談せず、

先に土地だけを購入してしまった方に多い失敗例です。

住宅工事において、想定外の工事は多かれ少なかれ付きものです。

その時に無理なく対応できるよう、

総予算から少し余裕をもたせた計画に

しておくことをおすすめします。

２．見積書の中身を把握していなかったケース

注文住宅を住宅ローンを利用して購入する場合、

その費用の内訳の種類は何十項目にも多岐に渡ります。

また計画予定の土地の条件によって

必要な経費は異なりますし、

建物の費用についても、建築会社によって

見積もりに含まれるもの、含まれないものが違う上、

提示方法も異なるので、

購入側の視点では、

何が何やらわからないといった状況に陥ります。

そのため、後々、見積もり書に入っていると思っていた、

水道工事や照明器具代、登記関係の費用などが含まれていなくて、

慌てて資金集めをしなければいけなくなったという場合があります。

ここで大切なことは、

何が何やらわからないと諦めて、

建築会社や不動産業者のいいなりに

なってしまわないということです。

「はむかえ」という訳でもありません。

何社かからもらった見積書を見比べる時に、

金額を比較するのではなく、項目を比較してください。

多くの方がよく陥りがちなのが、

総額だけを比較してしまい、

大切な中身をよく見ていないということです。

建物の金額については、

建築会社によって使っている素材、工法、工期などが違うため、

金額は違っていて当然です。

これをいくら比較してもしょうがありません。

ですが、家を建てるために必要な経費の項目については、

そこまで違いがでることはありません。

この項目をよく見て、

「A社には○○があるけど、B社には書かれていない。どっちが正解？」

と疑問を抱くことができれば、

両社の担当者に確認をすることができます。

それを繰り返していけば、

本当に必要な経費を漏れなく把握することができ、

また必要な理由もわかるので、

訳も分からないままではなく、

きちんと納得してお金を支払うことができます。

３．自己資金（現金）が足りなくなってしまったケース

住宅購入に際し、必ず現金支払いが必要な場面があります。

このタイミングと必要な金額を把握していないまま、

支払だけを担当者に言われるがままにおこなっていると、

最後に現金がほとんど手元に残らなかったといったケースに陥ります。

これは自己資金が元々少ない方よりも、

自己資金に余裕があり、

住宅ローンを少しでも抑えたいとお考えの方に多い失敗例なので、

注意が必要です。

「住宅ローンの借入額を抑えることで、月々の支払を楽にしたい」という

気持ちはじゅうぶんわかりますが、

ある程度、その後の生活のために現金を手元に残しておかないと、

万が一の事態が起きた時に対応できなくなってしまいます。

例えばよく聞く話だと、

「引っ越したタイミングで家電が壊れた」

「自動車をぶつけてしまい修理費用が必要になってしまった」

「子供がケガをしてしまい、治療費がかかった」等、

予期せぬお金が必要になる場合はいつ訪れるかわかりません。

その時、現金が足りず、

別でお金を借りなければいけなくなってしまったら・・・。

住宅ローンの何倍もする金利を

また毎月返さなくてはいけなくなってしまいます。

これは非常にもったいないことだと思いませんか？

まとめ

ここまで読まれて、

「家づくりってなんだか難しそう・・・」と

落ち込む必要はありません。

これまで家を建てた方も同じような不安を抱えながらも、

最終的には素敵なお家を建てて

幸せに暮らしていらっしゃいます。

お金で失敗しないために大切なことは、

先にお伝えしたようなリスクが

誰にでも訪れる可能性があるということに

気付いていることです。

事前にわかっていれば、

それを見越した計画を立てることができます。

もしもの時に慌てないように、

中身をしっかり把握して、

余裕のある資金計画を立てて、

理想のマイホームを手に入れましょう。