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細部までこだわって建てた注文住宅。完成が近付いてきたら、そろそろ準備したいのが家具や家電などの生活用品。
手元にある図面を元に家具屋さんに行き、気に行った家具を購入。
いざ、お家が完成していよいよ引っ越しといった矢先に、「あれ?家具が入らない??」というケースがあります。
図面通りに家は建っているし、その図面に書かれた寸法を元に家具も購入したはずなのに!?
なぜそういった事態に陥ってしまうのでしょうか?
注文住宅を建てる場合、必ず建築会社から家の完成予定の図面をもらいます。
その周囲には、各部屋の長さを示す寸法が㎜単位で記載されています。
注意したいことは、ここに書かれている寸法がどこを指している距離なのかということです。
図面に記載されている寸法は、壁の中にある柱の中心からもう一方の柱の中心までの距離(芯芯寸法)を指します。
決して、部屋の内側の壁から壁までの距離(内法寸法)ではありません。
したがって、家具の大きさを決めるときには、図面に書かれた芯芯寸法から壁の厚みの長さを差し引いた内法寸法で検討する必要があります。
では、壁の厚みとは一体どのくらいなのでしょうか。
今回は、木造住宅の場合を説明します。
一般的に木造住宅で使われる柱は3.5寸(105㎜)角か、4寸(120㎜)角が使われています。
その柱の上から石膏ボード9~12.5㎜厚を貼り、その上からクロスや塗り壁といった内装材で仕上げられ、壁は完成します。
したがって、柱が3.5寸角、石膏ボードが12.5㎜厚の場合、柱の中心から壁の外側のラインまでは65㎜+内装材の厚みということになります。
内装材の厚みは数ミリ程度なので、シビアな寸法が必要な場合以外はそれほど気にしなくていいと思います。
(数ミリ単位の寸法が必要な場合は建築会社に問合せしましょう)
さらに、もう一方の壁も柱芯から65㎜+αの厚みがあるので、両方の壁厚を合計すると約130㎜(=13cm)が壁の厚みとなります。
実際に部屋の内法寸法を計算するには、芯芯寸法から壁厚をひくと出てきます。
<部屋の内法寸法の計算式>
芯芯寸法 - 両サイドの壁の厚み = 内法寸法
壁厚をしっかり考慮して寸法を計算しても、稀に家具が入らないケースがあります。
それは、空間を最大限に活用するために、置きたい家具の寸法に1cmの余裕も見ず、きっちりと周囲の家具や壁を作った場合に陥りやすい失敗です。
原因は、壁の足元についている巾木や、壁につくスイッチプレート、ニッチの台などのわずかなでっぱりを視野に入れていなかった場合です。
1cmも余裕がない場所では、ほんのわずかなでっぱりが障害となって、希望の家具を設置することができず、せっかくの新築なのに、早速凹凸をなくす工事をするか、納まる家具に買い替える必要性がでてきます。
これでは、期待に胸ふくらませてできたお家なのにがっかりです。
こういった失敗の元は、施主と建築会社との間の打ち合わせ不足にあります。
特に、置きたい家具が予め決まっている場合は、面倒くさがらずに建築会社に家具の寸法と、できればその家具がどういったものなのかがわかる写真や資料を渡しましょう。
そうすることで、家具を設置した場合の完成イメージが双方で共有でき、さらなるアイデアが建築会社から出てくるかもしれません。
注文住宅のいいところは、㎜単位であなたの思い通りの設計ができるところです。
ただ、その細かく設計出来すぎる点が仇となって、設置予定だった家具が置けなくなってしまっては本末転倒です。
建築会社とよく相談し、できるだけ具体的にあなたの要望を伝えるようにしましょう。
それこそが失敗しにくい家づくりに繋がります。
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