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家を建てる際には事前に必ず地盤調査を行います。地盤調査とは地盤の固さを調べることです。地震の多い日本では、地震の被害を免れるためにもしっかりした地盤の上に家を建てることは非常に大切なことです。地盤が緩いままの土地に家を建ててしまうと、地震の被害が大きくなるだけでなく、最悪の場合、家が傾いてきたりする恐れもあります。隣の土地の地盤がいくらしっかりしていても、自分が家を建てる敷地の地盤も同じように固いとは限りません。地盤調査の結果をもとに、家の基礎工事の形状や地盤改良の方法などを決めていきます。
3階建てぐらいまでの家屋の場合は主にスウェーデン式サウンディング試験という調査方法がとられます。この方法は現代では最も普及している戸建住宅向けの地盤調査方法です。調査は建築予定範囲の4〜5つのポイントに対して、先端がスクリュー状になった鉄の棒を突き刺し、回転させながら貫入させて地盤の固さを調べていきます。調査は半日程度で終わり、費用は約5~8万ほどが一般的です。マンションなどを建設する際にはボウリング調査という方法がとられますが、一般家屋でも地下に鉄筋を埋め込むような場合にはこの方法がとられることもあります。また表面波探査法といって、地表から地中に向けて振動派を発信して地盤の固さを調べる方法もあります。
安心して長く住める家を建てるためには地盤調査は必ずやっておくべきことの1つです。基本的には任意の調査ですが、住宅建築を依頼した施工業者が「住宅瑕疵保険」に入っている場合には地質調査が義務付けられているため、必ず行わなければなりません。逆に地盤調査をすることで、不必要な土地改良工事などを回避できることもあります。土地によってはすでに地盤調査済で、地盤保証付きとして売られていたり、売主側に地盤調査を行って欲しいと交渉することも可能です。
地盤調査をしようと思っていたところ、近所の人に「この土地は大丈夫。そんなの誰もやったという話は聞いたことがない。」などと言われることがあるかもしれません。しかし、もし地盤が原因で後に住宅トラブルが発生したとしても誰も責任をとってはくれません。軟弱な地盤に家を建ててしまい不同沈下など深刻なトラブルが起こってしまってからでは手遅れです。調査にかかる費用はこの先数十年に渡る安心料だと思えばよいのではないでしょうか。
・家を建てる前には地盤調査を必ずしておこう
・地盤調査の結果をもとに、地質改良工事や基礎工事の方向性が決まる
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