家づくり基本編―注文住宅ができるまで ～其の二～

STEP5　土地を探す（土地を所有していない方）
総予算を決め、つぎに自分たちが住みたい家の金額を把握し、ようやく土地探しです。この時、自ずと土地にかけられる予算が明確になります。「総予算」から「住みたい家の金額」と「家づくりにかかる諸費用」を差し引いた金額が「土地の予算」です。この予算を元に自分たちが住みたい家を実現できる土地を探します。土地に掘り出し物件は存在しません。全て値段相応の土地です。気になる土地を見つけたら、不動産会社だけでなく、プラン依頼をした建築会社にも一度現地をみてもらいましょう。できればこの時にもう一度プランを作成してもらい、日当たり、駐車場や玄関の取り方、外構費など建物以外にかかる費用を確認し、希望の家が総予算の範囲内で建てられるかどうかをトータルに確認し、土地購入をすすめるかどうか判断しましょう。

STEP6　詳細設計・打ち合わせ
希望の土地に対して、家の詳細について建築会社と打ち合わせを重ねます。間取りや家の配置、使う材料や素材の選定、キッチンやお風呂などの仕様、照明、カーテンなど、決める内容が多いのも注文住宅ならではの特徴です。大変な作業ではありますが、家づくりの醍醐味ともいえます。
こうして家づくりにかかる費用が明確になります。

STEP7　事前審査～土地契約
【STEP6】の打ち合わせと並行して、気になる土地を購入したいと思ったら、まず不動産会社を通じて「買付証明書」を提出し、土地購入の意思表示をします。そして並行して、希望の土地と建物の予算で住宅ローンが組めるのかどうか、銀行に事前審査の申込をします。この結果と土地の所有者である売主の判断により、土地が購入できるかどうかが決まります。晴れて事前審査で希望の借入額が通り、売主との交渉が成立すれば、約１週間以内を目途に土地契約をします。
ここからとてもスピーディーになっていくので、心の準備を忘れずに。

STEP8　建築会社の決定～工事請負契約
土地契約が成立したら、次は絞り込んでいた建築会社を決定します。建築会社の選定方法は様々ですが、最初に考えた自分たちが住みたい家のことを最も理解し、実現してくれる会社を選びましょう。また土地の契約をされた方は土地の決済まで（土地の契約から約１ヶ月後）に建築会社を決定し、工事請負契約をしなければいけませんので、この時になって慌てることがないよう、【STEP6】の打ち合わせ中にある程度建築会社とコミュニケーションをとり、目途をつけておくようにしましょう。

STEP9　住宅ローン本申し込み
土地の契約書と建物の工事請負契約書、他必要書類を揃えて銀行に住宅ローンの本申し込みを行います。この審査の承認が下りて初めて住宅ローンを組むことができます。

STEP10　土地購入（土地を所有していない方）
土地の契約時に設定した土地の引き渡し日に、土地代金の全額を売主に支払いが完了すればようやく土地があなたのものになります。住宅ローンを利用して土地購入をされる方は土地の代金分をつなぎ融資を受けることになります。